ここ四ヶ月ほど、インスタでたまたま見かけた「GRAFFONETICS」の「alphabet challenge」に便乗した。Aから始まり、週一でアルファベットを一つずつ進めていく。そしてZまで。途中のHから参加して、一応A~Gも描いた。投稿は、週一だから、ゆる~くやった。
グラフィティはド素人なため、まだ自分のスタイルが見えない状況からのスタート。今回はBBOYINGでのスタイル発掘と同じやり方で、アイデアを絞り出した。まずは、ある程度アイデアを出して発想が詰まってきたら、今までのアイデアを掘ってみる。そしてそれすら詰まったら、感情のままに描いてみる。この循環を何周もした。
最後のZまで描いた時に自分のスタイルが何となく形になり始めた。捻った発想と文字の流れ。強い点を線で繋げ、さらに点から線の変わり目をより滑らかに。
今までは発想に集中した時は点(ネタ)が強く、感情に集中した時は線(フロー)が強かった。そのため両方の本領を発揮できなかった。そしていろいろ試したが、中々これと言って納得いくものができなった。どれも既にある強い点を、何かに落とし込もうとしていたからだ。それだと落とし込まれる側のキャパが全体のキャパになってしまい、場合によっては強い点を制限しないとキャパオーバーになってしまう。自分の作品の中で戦いが起きている状況だ。
Zまで描いて気付いたことは、全ての最大値を同時に出す時に一つずつではなく全部同時に作り上げるということ。既にある大きな流れと強い点は落とし込むというより、ライブで作り上げる際に活かすという感じ。そうやってできた時のキャパは何者にも縛られない。