コンゴ民主共和国に行った。
とある事情で10日間、中央アフリカのコンゴ民主共和国に行った。
アフリカ。日本で暮らしていると、なんだか馴染みがない大陸。そのため出発前にこの国について、いろんな事を調べた。悲惨な歴史や地理、コンゴ川に行った日本人の本などを読んだ。ただやはり百聞は一見に如かず。いざコンゴ民主共和国へ!
飛行機
エチオピア経由で計19時間のフライト。日本~エチオピア間では飛行機酔いをした。その後トランジットのエチオピア空港で吐いて落ち着かせてから、キンシャサへ。エチオピア~キンシャサ間では、小さなボトルワインを2本飲み、酔いを酔いで紛らわした。こんな感じで初アフリカ。好調なスタート。
キンシャサ ンジリ空港と道路
ンジリ空港到着。空港は相模線の無人駅のような印象。そしてPCRを空港で受ける時、綿棒をもったお姉さんからチップを要求された。最初は2ドル出したが、首を降られて「Non,5$」とのこと。この時、アフリカ到着を実感した。
交通規制はかなり緩かった。割り込みの応酬、すれすれの歩行者、車から乗り出す人、4人乗りのバイクタクシー(moto taxi)など。まるでカーチェイスのようだった。
街
まずは人の多さに驚いた。あれは渋谷並だ。
景観は建設途中の鉄筋むき出しの建物が多かった。
道路は表通りは舗装され、裏道に入るとほとんど舗装されていなかった。コンゴ民主共和国は雨季と乾季に分かれていて、現在は乾季の始まり。雨季にできたプールのような水たまりが裏道には多かった。歩道は駐車している車で埋まり、歩くスペースはほぼ無い。また道路を横断する時は、恐る恐る前の人の後ろに付き、1車線ずつ渡った。そしてその車線上では、車に乗っている人に対してモノを売っている人が多くいた。
キンシャサの平日ではタクシーやバス、moto taxiが多く走る。日本車が多かった印象だ。中には、日本の中古幼稚園バスをそのまま普通のバスとして使ってるパターンもあった。バスには大勢が乗る。バスから溢れかえり、ドアから全身乗り出す光景はおなじみだ。
また店の中などの室内は、フランスや日本と同じような見た目であった。
人
あまり街をじっくり見る時間はなかった。だが少し散歩はした。
コンゴ人はすごい見てくる。「chinois(中国人)!」と呼ばれたり、「ヒーホー(コンゴ風のニーハオ)」と言われたり。でも目が合って笑顔で「bonjour(ボンジュ)」と言えば、向こうも笑顔で「bonjour(ボンジュ)」と返してくれる。すごくフレンドリーでユーモアのある人たちだ。またホテルの人や外国人とよく関わる人などは、どこの国かを確認しながら話してくれる。その他にも気遣いしてくれる人は多くいた。公園でのサッカーの朝練にも「chinois(中国人)!」と呼ばれながらも、参加さしてくれたのは嬉しかった。おちょくっているのではなく、興味があるから話しかけてくれているのだとその時確信した。
・「chinois(中国人)!」と呼ばれることに対して。
-以前フランスに留学した時も同じであったため、特に抵抗はなかった。アジア=中国という印象が強い事は、既に実感している。ただそれは中国人の努力の影響であるから、やはり中国はすごいと思う。でも日本もすごいと思う。
・運転手の罵声
-歩行者が道路を渡るタイミングが、少しでも運転手の気に食わないタイミングだと「Mais t’es fou ah!(頭おかしいんじゃねぇのか!)」と言われる。これはアジア人だからではなく、コンゴ人も言われては言い返しているため、これが普通みたいだ。
・朝の公園
-朝の公園では、己の肉体を鍛える者が集う。サッカー・フィットネス・カポエラ・ボクシング。実際は分からないが、クラブ活動とかではなさそうだ。自由に集まっている感じがした。私もサッカーとフィットネスに参加して、終わったらみんなでハイタッチ。その後は各々散っていった。
またそこに集まっている人たちは、リンガラ語で話していた。あとから知ったが公用語のフランス語は学校で学ぶらしい。学校に行けなかった大人や、まだ学校に行ってない子供たちの中にはフランス語を話せない人もいるみたいだ。
リンガラ語はフランス語に似ている単語が多い。何となく意思疎通が出来そうだったが、無理な時は相手が笑ったタイミングで笑って空気感を共有。相手のテンションが高そうだったら、とりあえずハイタッチすれば私生活はどうにかなりそうだ。
教えてもらったリンガラ語 ・ンボテ:こんにちは ・ンザマラム:ありがとう。さようなら。その他いろんな時に言うらしい。 ・キトーコ:美味しい。(トコスとも言うらしい)
最後に
今回は毎日下痢をしたり、その他にも色々と撃沈した。だが一つダメでも生きていれば1日に色々な事が起こる。落ち込んでいる場合ではない。とにかく頑張ろう。
キンシャサ…人々は賑わい、街全体からは人間味が溢れていた。また行ける事を願い…
最後にコンゴミュージックを。