Beat Down vol,1
2022/5/8(日)橋本公民館にて「Beat Down vol,1」を開催した。相模原のドン「侍」さん主催の下、DOPEなHIPHOPイベントとなった。
「安くてたくさん踊れる」ことがコンセプトであったが、侍さんの漢気でエントリー無料のバトルとなった。
「これがHIPHOP」
侍さんの口癖だ。
形式は、ダブルエリミネーション有のBreakin 1on1 フルトーナメント。
今回は、一スタッフとしてこのバトルを振り返えさせていただく。
準備
記念すべき第1回。
準備期間は2週間。バトル当日から2週間前に、ようやく会場が取れた。会場の抽選自体は、2月から毎月やっていたが、全落ち。今回はたまたま余っていた。抽選には期待できないと判断した我々はしびれを切らし、練習会中にバトル開催を決定した。
会場は私が管理しているため、とりあえず会場を確保。会場が取れるや否や、その場で侍さんが電話をし始めた。そして次の日には、ジャッジが決まった。
侍さんから「ジャッジは、Seiji・殿岡・Tatsuroski。MCは樹で」と言われた時は、豪華すぎて度肝を抜かれた。「ガチだな」と思った。
その後は侍さん指揮の下、エンターザステージに情報を載せたり、ロゴを描いてフライヤーを作ったり。毎月練習会のために、その月のアルファベットを描いていたおかげで、すぐに描けた。グラフィティは内容の部分で悩むことが多いが、毎月の練習が役立って良かった。
そしてDJのコネが無く悩んでいたところ、なんとインスタのDMで「SMILY」さんが立候補してくれた。無料のバトルに見返りを求めず、自分から立候補することほどHIPHOPな事は無い。SWAGすぎて鳥肌がたった。
さらにBBOY STREETのカセットテープでお世話になった「ズキーニ」さんも迎え、当日は2DJで回していただくことになった。
告知はSNSで皆様に広めてもらったり、フライヤー配ったり。お陰様で、エントリーは埋まった。
Graffitiの無いHipHopイベントなんて、インド映画が流れていないインドカレー屋みたいなもんだ。
やはりHIPHOPのイベントをやるからには、グラフィティも必要だ。勝手だが、垂れ幕を掛けることにした。橋本の練習会によく来るノイ君もグラフィティをやってたらしく、描いてもらうことにした。
バトル3日前の夜、人通りの少ない公園に集合。私はウィナーボードを頼まれていたが、垂れ幕も描きたい衝動を抑えきれず、急遽参戦。夜の公園で怪しげにシーツを2枚広げ、そこにスプレーを吹いた。「シュー」
そしてなぜかネウロイもいた。彼はラップをしていた。服がカッコよかった。
私が持っていったのは、安い日本缶スプレー。一方ノイ君のボストンバッグからは、大量のモンタナ94缶が出てきた。マジで喰らった。
そして中盤に差し掛かった時、隣から「ちくちょ~」という声が聞こえた。94缶のほとんどが、インクは入っているがガス欠で出なかったみたいだ。ワイルドスタイルでも同じようなシーンがあった。なんだかHIPHOPを感じる瞬間であった。ライブ感、良き。「これがHIPHOP」
余ってる銀をあげたり、なんだかんだで安い日本缶が活躍した。
私の方は、人差し指の握力が無くなったと同時に完成。ノイ君の方は当日のお楽しみとなった。
ウィナーボードはジョンレモンなのにイマジンが全く湧かず、当日終盤にようやく完成させた。もうちょい書き込みたかったが、人に渡せるレベルにはしたから良し。まだまだ修行中だ。
当日、会場準備
ついに当日。
徹夜でウィナーボードの色塗りまで終わらせて、ラインは会場で。
会場費の4000円は、侍さんが出してくれた。感謝!
そして会場準備はみんなで切磋琢磨して終わらせた。机、イス、マイク、グラフィティ垂れ幕の設置、その他もろもろ。
そしてノイ君の垂れ幕が完成。見たことないスタイルで、テンション上がった。そしてガス欠の94缶や数枚の絵が会場の端に並べられた。雰囲気良し!
DJはまずSMILYさんが到着。機材を設置していただき、HIPHOPが会場に流れた瞬間、ユレずにはいられなかった。もうたまらなかった。
受付どうする問題は、リンゴが解決してくれた。
そして続々とBBOYが集まり、自然発生するサイファ。ズキーニさんも到着し、準備完了。
バトルスタート。
MOPが流れる公民館。壁にはグラフィティ。そして長丁場BBOYサバイバル。ジャッジ・MC・DJの神々による神対応。侍さんが「緊急事態宣言で~す」を連呼する当日の様子は、また次回。