小西ナイト

バトル

いざ広島へ

ちょっと前になるが8月の初め、チームメイトのリンゴ・ヨネスケと一緒に広島の「小西ナイト」というやばそうなBBOYソロバトルに行った。もともとヨネスケは大阪のサンシャインジャムに出ようとしてたが、キアヌさんに小西ナイトを提案されて広島に変更。私はこんなご時世で関東民は避けられないか心配だったが、広島出身のキアヌakaてっちゃんさんの押しでいざ広島へ。しかしキアヌさんは急遽大変な事情により、3人で行くことになった。

行きはリンゴと一緒に、帰りは3人で帰ってきた。そして行きではリンゴが、帰りではヨネスケがトラブるった。これにはジョントラボルタもビックリだ。なんだかドタバタバダブンな久々の飛行機旅であった。

広島に着いてまず原爆ドームを見た後、そのままバトル会場へ。会場では常に小西さんの映像が流れていて、いったい何者なのかフライヤーの時点から気にならざるを得なかった。

そして本人登場!なんかよく分からないけど「彼があの小西さんか!!」となった。

バトル

まずバトル前のサイファで驚いたことは、スパイダーから倒立に上げてちゃんと最後まで締める人が多かったこと。関東のサイファでは大体みんなフットワークやベーシックがメインで、スパイダーをやる人はまずいない。他にもかっこいいだけじゃなくて、ちゃんとスキルもやる人が多くて刺激的だった。あと人のこと言えないが、人と人とがちょっと絶妙な距離感と空気感だった。

バトルではマニアックな戦いも多く、観てて面白かった。村長さんとATMさんのマッチアップは特に面白かった。二人とも細かすぎて上手く言えないが、アレがヤバかった。あのアレとアレ。

そして私は気持ちと体が中々ほぐれず、納得いくムーブがバトルでもサイファでも出来なかった。難しい。残念。でもbboyお兄ちゃんさんがインスタで私のことを知っていてくれたり、ロマンくんのお父さんが「関東でよく見たかっこいい人」と言ってくれたりで、このタイミングで広島に来れてやっぱり良かったと思えた。そして相変わらずロマンくんは、ヤバい体勢からヤバいことしてた。

一方、チームのリンゴとヨネスケはしっかりカマしていた。ヨネスケに関しては変な発言でカマしてたし、ムーブもぶっ飛んでて最高だった。帰りの空港の持ち物検査でもカマしてて、危うく飛行機に乗り遅れるところだった。チームとしては最初にヨネスケを入れた時点で、リーダーの私はキャパオーバーしてるから、もうこのチームは自由にやってこうと思っている。

あと音一個もハメてないのに音ハメコンテスト優勝したのは、よく分からなかった。そんぐらい気楽にやった方が良い動きしてるということかもしれない。

倒れる方向間違えて死ぬかと思った音ハメコンテスト

重量感

とまぁ出来事を淡々と書いていても、自分にとって書くメリットがない。そのためちょっと掘り下げてみる。

広島でも関東でも変わらず感じる事があった。それはムーブの重量感だ。今レジェンドと言われてる人に多く見られる重量感。あの覇王色まとってるような感じだ。今回優勝したバビロンさんやサイファで観たヘロインさん。その他にも何人かの人が覇王色まとってる感じがした。スキルとかスタイルとか上手い下手は関係なく、ある人にはあるといった感じ。地元ではサムライさん、ソウルスタイルファミリーの人たちがまとってた。若手にはやっぱり無いように見える、あの重量感。あれがあるとスタイル関係なくBBOYだなぁと感じる。リズムに乗せてドシッと落とし込まれる気分。

一方私は、手で浮きながらトリッキーなことをやろうとしているスタイル。そのためムーブは、動きに偏ってフォーカスしている。また難易度もそこそこ上げるため、ビタハメみたいなことが難しい。そこは間でカバーしているが、正直行き詰ってきた。決め技にしか自身が持てず、一つ一つの動きのバイブスが弱い。ガツガツ踊っても、ガリガリでリーチの長い私には、あの重量感はでないことも実証済みだ。だがグルービ~にやるなら、もっと臭くて汚くてキモくてキツい自分を受け入れてやるべきだと思う。いつもストリートでやってる汚さを、存分にレペゼンすればいい。だからあえて惹かれるものに寄せる必要はない。大事なことは、今回のバトルでバイブス出力の高い人たちを観れて、モチベーションを得れた事だ。

P.S.現場はアツい。

帰りに際に寄った縮景園の抜け感