スパイダーについて
スパイダーは、体の浮かせ方の一つ。BBOYシーンで広く使われたきた。印象的な体勢だが、キモさゆえ愛用するBBOYは少ない。たまに見かけるが一瞬が多い。魅力は、キモいの一言では片付かない独特なエグさ。
ここでは、スパイダーをBBOYINGに落とし込む際の「もどかしさ」を取り上げ、その解決策を模索する。目標はスパイダー系の浮き方で、自由にガツガツ踊れるようになること。そして、自分のバイブスを上げること。
もどかしさ
まず、「もどかしさ」は以下の3つがあげられる。
- 取れる音数
- 身体の向き・位置移動
- からめ・ほどき作業
1.取れる音数
まずスパイダーでは、取れる音の数が少ない。臨機応変に取る音を増やせるフットワークなどと比べて、音に対する自由度がかなり制限される。フットワークまでバイブス全開だが、浮いた瞬間「あれ~」ってかんじ。
さらに遠心力のある回転系の動きに比べ、速度もかなり遅くなる。回転しないストロング系のBBOYには、共通の悩みかもしれない。
2.身体の向き・位置移動
スパイダーに入ると胴体は下向きになり、のっぺりした印象になる。また左右への方向転換・位置移動も難しい。さらに速度が出ないこともあり、動きが単調になる。
つまり、スパイダーで躍動感を出すことは難しいということ。
3.からめ・ほどき作業
からめたらほどかないと、ムーブが終わらない。これは、スレッドなどのからめる系の動き全般に言える。一度ほどいてからでないとそもそも立てないのである。しかし困るぐらいからめた方が面白いのも事実。
解決策
そんなものはない…
しかし、今後試せそうな候補はいくつかある。
- 取る音を減らす
- 片手になれるタイミングを理解する。
- フローと止め
1.取る音を減らす
スパイダーでは多くの音を取れないため、少ない音でバイブスを上げてみるのも良いだろう。絶妙な間で、ピンポイントに打ち込む。無理にガチャガチャ動く必要はない。
ゆっくり動くPOPPERのリズムなどが参考になりそう。
2.片手になれるタイミングを理解する。
片手になれれば、片手があく。手は足より軽いため、動きの自由度が上がる。さらに身体の向きと位置移動も、両手時より容易である。
大切なのは、片手になるまでと両手に戻るまでの軌道を理解しておくこと。でないとすぐに足やお尻がついてしまう。
3.フローと止め
スパイダーでは、小さな動きはそこそこ速く動けるが、大きな動きは遅い。一概には言えないが小さな動きがストップ、大きな動きがフローとなる。そのバランスを上手く調整できれば、バイブスにも繋がる。
さらに、静止できるポイントとできないポイントも理解しておきたい。そうすることで、よりスパイダーを自由に操れるだろう。
まとめ
スパイダーについてあれこれ述べてきたが、結局のところスパイダーやストロング系は手首との戦いになる。過度な練習では手首への負担が大きい。そのため考えでどうにかなる点は、しっかり考えていきたい。今回は、その一環として言語化した。